毎日のように口にしていますが、暑い日が続きますね。
8月のレモングラスの収穫及び水蒸気蒸留体験講座をしたいと思っていましたが、この暑さの中で遮るもののない畑での作業は体調を崩しかねないので見送ることにしました。
9月・10月ごろで気温とレモングラスなどのハーブの成長を見ながら検討をしたいと思います。
東インドレモングラスの水蒸気蒸留
ハーブ畑では主に西インドレモングラスを栽培していますが、5株だけ東インドレモングラスがあります。
前者に比べて植え付けの時期は遅かったものの成長は後者の方が成長の勢いがよかったので、先日 収穫して蒸留をしてみました。

一番大きい株の葉の背丈は120cm以上。
葉に触れるとレモン様の香りが広がります。
草マルチ(ビニールマルチの草版)をしているので昆虫も多くバッタやら見たことのない虫たちが飛び回っていますが、昆虫忌避作用があるからなのか?今のところ病気もなく、害虫による被害もなし。
葉っぱについているのはたいてい セミの抜け殻か小さいカタツムリの赤ちゃんです。

色々な収穫方法があると思いますが、栽培1年目の1番最初の畑での収穫。
ひもで結んでバッサリと。
更にこの葉を3~5cmほどにカットして蒸留釜へ。
部屋中にレモングラスの香りが広がります。
今回はDATEを記載しますが、収穫時期・収穫の時間・蒸留器の種類・蒸留時間など様々な要因で精油の収油率などは変化しますのであくまでも参考として頂ければと思います。

原料植物 | 東インドレモングラス |
学名 | Cymbopogon flexuosus |
収穫量 | 2.410g |
精油抽出量 | 5.5ml |
収油率 | 0.23% |
レモングラスの収油率の平均が0.2~0.4%と言われているのでまぁまぁですが、この時期にしては少なすぎる気も。
改善点も見つかったので、西インドレモングラスの際に少し変えて蒸留を試みます。

分かりづらいですが、2層に分かれていて上が精油・下が芳香蒸留水なります。
最初の方の精油は透明でしたが
↓

蒸留を続けていくと精油が黄色に。
最終的にはきれいな黄色の精油が得られました。
精油や芳香蒸留水は抽出されて空気に触れた瞬間から劣化が始まります。
なので蒸留が終了したら出来るだけ早く消毒している密閉容器へ。
汚染されていると芳香蒸留水は防腐剤などが含まれていないためカビなどが繁殖する場合があるので注意が必要です。

今回の精油は販売はしないものの講座などで使用するため自作のラベルを。
そして。蒸留残渣は乾燥をさせて畑へリリース。
緑肥・草マルチとして使います。
今回の水蒸気蒸留
正確ではありませんが、CO2排出量 約1.43kg-CO2 となります。

ハーブ畑は有機栽培で炭素貯留を心がけた自然農法(エコロジー)を目指しています。
(が狭い面積でもなかなか大変なので、それ以外の農法を否定するつもりは全くありません)