ガラス蒸留器で“見て・香って・つくる”植物から生まれる芳香蒸留水の世界
八重桜を用いた水蒸気蒸留講座を開催しました。
使用したのは、ガラス製の蒸留器 黄河のピュアミニスティラー。
蒸気が立ち上り、香りを含んだ雫となって落ちてくるまでの全工程を観察しながら、時間とともに変化する香りを体験していただきました。
抽出された芳香蒸留水は、その場で化粧水へと仕立て、さらに余った蒸留水はお土産としてお持ち帰りいただきました。
体験を通して、精油や芳香蒸留水がどのように生まれるのか――
植物から香りをいただくということの本質を、深く学ぶ時間となりました。
1|市販の八重桜をどう選ぶか

今回使用したのは、市販の塩漬け八重桜。
しかし、
“八重桜の塩漬けであれば何でも良い”わけではありません。
・原材料表示の確認
・添加物や着色料の有無
こうした視点から素材を見極めます。
蒸留前には下処理を行います。
それは蒸留効率を低下させないため。
植物と向き合う最初の工程です。
2|ガラス蒸留器で“香りの動き”を観察する

使用したのは「黄河」のピュアミニスティラー。
透明なガラス構造のため、
湯が沸き
蒸気が立ち上り
香り成分を含み
冷却され
芳香蒸留水として落ちる
そのすべてを目で追うことができます。
抽出とは、目に見えないものを理解する作業。
“見える蒸留”は、理解を一段深めてくれます。
3|時間とともに変化する ― 香りと“見える現象”
蒸留は、香りを抽出する作業であると同時に、
植物が変化していく過程を観察する時間でもあります。
講座では、香りの変化だけでなく、次の点にも注目していただきました。
・蒸留器内側に付着する水滴のつき方
・加水した水の色の移ろい
・加熱によって変化していく八重桜そのものの状態
透明なガラス製蒸留器
黄河のピュアミニスティラー
だからこそ、こうした現象を目で追うことができます。
花弁の張りが変わり、質感がやわらいでいく。
冷却部に集まる水滴の粒の大きさが変化する。
香りは目に見えませんが、
“見える変化”は確かに起きています。
抽出とは、
植物中の揮発性成分が水蒸気とともに移動する現象。
その理論を、感覚と視覚の両方から体験していただきました。
4|三年間の八重桜の香りを嗅ぎ比べる
蒸留の時間を利用して、
私がこの三年間取り組んできた八重桜の香りを、
一年ごとに嗅ぎ比べていただきました。
同じ「八重桜」であっても、
採取年や状態の違いによって香りは変化します。
甘さの質。
青さの出方。
パウダリーのようなやわらかさ。
時間と植物条件が、香りに刻まれていることを体感していただきました。
5|抽出した芳香蒸留水で化粧水づくり

蒸留で得られた芳香蒸留水は、
その場でシンプルな化粧水へと仕立てました。
自分たちの手で抽出した香りを、
肌で感じる。
香りが“素材”から“日常”へと移る瞬間です。
6|余すことなく使う ― 桜塩のはちみつスクラブ

八重桜の塩漬けに使用された桜塩は、
はちみつと合わせてスクラブに。
植物を余すことなく使うことも、
この講座の大切なテーマです。
7|体験を通して理解するということ
精油や芳香蒸留水は、
完成品だけを見ると“特別なもの”に感じられます。
けれど、その背景には
植物の性質、抽出理論、素材の見極めがあります。
体験を通して学ぶことで、
植物から得られる香りへの理解は、
確かなものへと変わります。
▷ 次回開催について
水蒸気蒸留講座の詳細・日程は
講座案内ページにてご案内しております。
植物と向き合う時間をご一緒できることを、楽しみにしております。
