日本を代表する春の花である桜。
桜の香りをイメージするとどんな香りを想像しますか？
柏餅の葉・桜塩・春の香り・優しい香り・・・。
最近ではクロモジや杉・檜、柚子など日本の精油抽出も活発に行われ海外からの注目も年々集めています。
その中で【和】や【日本の春】を感じる精油をお届けできたらと、2023年初の試みとして八重桜の花を研究所に送り有機溶剤抽出にて「八重桜アブソリュート精油」の抽出に成功しました。
きっかけは・・・未活用
八重桜の精油抽出を実験してみようと思ったきっかけは、「八重桜の花が欲しい方いませんか？」と小田原の農園さんの投稿から。
神奈川県は八重桜の生産日本1位。
でも未活用の桜も多いとのこと。
「もっと桜の価値を、利用法を知りたいなと思っています」との話を聞き、八重桜から香りを抽出できないか？と思い「日本の精油と世界の精油」の著者であるセダファーム 長島司先生に相談・ご指導、ご協力の下、実験として2023年春に原材料となる八重桜の花を研究所に送り、有機剤抽出により八重桜アブソリュート精油を得ることが出来ました。
(＊食に利用しないことを了承の上 桜を提供して頂いています）
収油の低い花精油なので、抽出と言ってもとてもとても微量な精油。
出来る限り多くの方に楽しんで頂けたら・・・と表参道にある日本アロマ環境協会が「アロマの魅力を五感で体験できる場所」としてオープンしたAEAJグリーンテラスに2023年8月より展示をして頂いています。
【桜＝桜塩の香り（クマリン）】をイメージする方が多く予想と実際に香りを嗅いだ印象が違うと感じる方も多いかもしれません。
抽出した精油は優しい甘さあるフローラルの中にスパイシーさを感じる香り。
分析ではクマリンやベンズアルデヒドも含有はしていましたが想定していた量よりもずっと少なく、ローズ精油と共通であるシトロネロールが一番含有比率が多かったです。
神奈川県が誇る八重桜の香りをより多くの方にお届けできたら・・・
日本を代表する花の香りを世界へ伝えられたら。
まだまだ始めたばかりのプロジェクトなので試行錯誤しながらになりますが、2024年は未活用桜＋出荷前桜を昨年より原材料を少し増やす予定で只今準備を進めています。