もうすぐ桜の季節になりますね。
今年は暖冬と言われましたが3月の冷え込みで、東京は平年通りの開花予想とのこと。
八重桜はソメイヨシノの開花後約1~2週間後頃開花となるため、原材料仕入れての準備を整えています。
桜の香りとは
桜をイメージした香水やブレンド精油など様々な商品が販売されていますが、皆様は「桜の香り」というとどのようなイメージがありますか?
香りを感じない?
優しいフローラル?
桜の塩浸けの香り?
桜餅の葉の香り?・・・
個人的は、毎年河津桜やソメイヨシノの花見に行っていましたが、これらの桜の「香り」の印象は薄く、桜の香りというと八重桜の花を使用した桜の塩漬けやオオシマザクラを使用した桜餅の葉の香りが思い浮かびます。
どちらも共通する特徴的な香りは「クマリン」
塩を混ぜることで香りが強くなるのは、液胞に溶け込んでいたクマリン配糖体がアレオパシーにより配糖体とクマリン酸に分かれ酵素の働きによりクマリンとなり強い芳香に。
桜の香りをテーマにした商品に「トンガビーンズ」が良く使われるのも、この精油がクマリンを多く含有しているからなのかなと思ってます。
八重桜アブソリュート精油の香りは
昨年 研究所に有機溶剤抽出をお願いした八重桜。
手元にアブソリュートが届き最初に嗅いだ時に・・・。
第一印象は「あれっ。想像と違う」
研究所への発送の際に部屋中にクマリンの香りが漂ってたので、「濃縮されると臭いのでは?」と覚悟をしていましたが、実際は優しいフローラルの中に少しスパイシーと甘さを感じる香りでした。(感じ方に個人差有)
アロマ関係の仕事をしている知人に数人に嗅いでもらった感想も、桜=「クマリン」の印象があったため「予想と違った!!」と声が多かったです。
八重桜Absのガスクロマトグラフィーによる成分分析の結果
研究所に送る前に特徴的だった「クマリン」は、ガスクロマトグラフィー成分分析でも上位3成分以内に入らず。
一番多かった成分はローズの含有成分としても知られている「シトロネロール」でした。
シトロネロール | 7.3% |
桂皮酸 | 6.3% |
バニリン | 5.7% |
α-ビサボロール | 2.5% |
クマリン | 1.9% |
出来る限り多くの方に香りを楽しんで頂けたら・・・と思いますが、収油が非常少なかったため
現在 八重桜アブソリュート精油の香りを嗅いで頂ける場所は
・AEAJグリーンテラス(日本アロマ環境協会)
・Jolie de Savon 受講生様
となっております。
機会がございましたら、是非八重桜の香りをお楽しみ頂ければ嬉しいです。
そして。感想をお聞かせてください。